生活に密着した消費者金融!その過去と現在から見る歴史

今ではゴールデンタイムでのテレビCMなどで私たちの生活に寄り添うようになった消費者金融ですが、そもそもいつ頃から消費者金融は誕生したのでしょうか。

始まりは1929年に担保型の小口融資を行ったのが始まりと言われていますが、その後の戦争状態に入り、一旦中止されました。サラリーマンを中心とした小口融資が始まったのは戦後10年経った1950年代からです。こうして考えると、貸金業はまだまだ歴史としてはそう長くない分野と言えるかもしれません。

この頃はまだ融資に対する法律が今ほど確立されておらず、今で考えると法外な金利でお金を貸し付けていた業者も数多く存在しました。取り立て方法も威圧的な方法が取られることもしばしばあり、激しい取り立てが原因となり自殺者まで出てしまう状態に。そしてこれが社会問題化していきます。

これが現在まで続く消費者金融へのマイナスイメージを作り上げたのは言うまでもありません。借金はよくない、悪であるという固定観念もこういった背景から生まれた考え方と言えます。映画やドラマなどのテレビ番組でも、お金を貸す人物は悪い役で出ることが多かったのも、その原因の一つでしょう。

これらの問題を受けて、融資に関する法律が見直され、また確立されていくことになります。金利上限を法律で定め、貸付金額も借主の収入から限度額を設定するに至ります。これらの法整備や各業者のイメージアップの努力により、少しずつ消費者金融の悪いイメージは払拭されていきます。

イメージだけではなく、貸付の内容や契約ごとに関してもしっかりと法律にのっとった体制がとられるようになったのです。こうして現在の消費者金融が生まれました。昔のような暴力的な取立てなどは罰則の対象となり、即業者は営業停止になってしまうほどの厳しいものに変わっています。とはいえ、いつの時代にも言えることですが、借入と返済はとにかく計画的に行うことが必要であることは言うまでもありません。

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